ドキュメンタリー好きのあなた、huluを見よう。

いつでもどこでもドキュメンタリー!

自分はhuluを契約している。もともとはアプリのレビューに必要だったというのもあるんだけど、980円/月なので、そのまま契約しっぱなしになった。セットトップボックスが要るわけでもなく、契約さえしていればiPadでもパソコンでもWiiでも、好きなときに好きな作品が見られるので便利。
ただ、自分はどちらかというとクライムサスペンスなんかよりもドキュメンタリーのほうが好き。スカパー!にはディスカバリーチャンネルナショナルジオグラフィックチャンネルヒストリーチャンネルという、三大ドキュメンタリーチャンネルが揃っている。三大ってのは今名付けた。俺が。毎日どこかのチャンネルを必ず見ている。今もナショジオの「メーデー!」が流れている。
huluにディスカバリーの「怪しい伝説(Mythbusters)」なんかが来たら楽しいだろうなあ。「メーデー!」全シーズンが来たら、内容はまああれとしてもちょくちょく見るだろうなあ、なんてことを思っていた。ドキュメンタリーが全然無かったわけじゃなく、契約した頃から英BBCの「ウォーキングウィズなんちゃら」シリーズは見ることができた。日本でもNHKの「地球ドラマチック」で放送されたことがあるような番組。「ウォーキングウィズモンスター」は「前恐竜時代」として放送されたのを見た。実写の風景とCG・模型・ぬいぐるみをうまく組み合わせて再現されたモンスター(古生物)たちは、いかにもCGというNHK製モンスターよりも好き。
一昨日だったか、ふとhuluのドキュメンタリーのジャンルをチェックしたらびっくり。ナショナルジオグラフィックチャンネルのドキュメンタリー番組が大量に追加されている。
試しに「CSI:恐竜科学捜査班」のあるエピソードを再生してみてまたびっくり。日本語じゃないのこれ。
サブタイトルが見慣れない字幕で表示されたので、映像は原語、音声はナショジオで放送されてる吹き替えを使っていると思うんだけど、ドキュメンタリージャンルの作品数が一気に倍以上に増えてくれて嬉しい限り。
ドキュメンタリー好きのそこのあなた、ぜひhuluを契約しましょう。そしてドキュメンタリーを見まくって、需要があるんだとhuluに認識してもらうのであります。どんどん増えてほしい。

バグの一手

バグだったんですか…

WIREDにこんな記事が出てました。

IBM元開発者「チェス王者にスパコンが勝てたのは、バグのおかげ」
http://wired.jp/2012/10/03/deep-blue-computer-bug/

1997年、当時のチェス世界王者カスパロフIBMのディープブルーが対戦し、ディープブルーが勝利。コンピュータ史上に残る出来事なのですが、勝利のきっかけとなった一手が、実はディープブルー自身のバグによるものだったというお話。

『あの時ディープブルーは次の一手を選択できず、単にランダムに手を打ったのだという』
(リンク先より)

人間で言えば「苦し紛れの一手」というところでしょうか。あーもうどうすりゃいいのかわかんねーもういいやこれで!と打ったら勝っちゃったディープブルー。

完全性だけでは完璧ではないのかもしれない

この話、いろいろなことを考えさせられるエピソードだなーと思いました。
コンピュータというものは、通常であれば、バグなどない完全な状態が求められます。どんなに難しい計算であっても、人間よりも遥かに速くこなすことができる、冷静でパワフルな電子頭脳。人工衛星の軌道計算、地球温暖化による平均気温の推移、混雑や障害にも負けないネットワーク制御、などなど、必要とされる場面は現代では幾らでもあります。あえてコレ、と言うのがめんどくさいくらい幾らでもあります。
ところが、人間を相手にする、人間を模倣する、人間らしさという分野では、完全性だけでは完璧とは言えないのではないだろうかと。
ファジーという言葉が過去のものになって久しいですが、曖昧さや唐突さ、予測不可能性…カオスでいいのか、そういったものが人間には備わっています。いや、人間だけでなく生命に。
それこそが「意思」なのかもしれない。先を先をと読み進み、チェックメイトに追い込むにはどうすればいいか、キングが一切身動きできなくなるように駒を配置するにはどうすればいいか、冷徹に計算するだけでは「コンピュータ」にはなれても、「人間」にはなれないのかもしれない。
未来が予測し切れないのが人間であり、苦し紛れの一手を打つのも人間なんだなあなんてことを思ったりしました。


バグ抜きで対戦しても、ディープブルーが勝ったんだろうか。

静かなマウスを買ってみた

カチカチと呼ばれて

ほらマウスってうるさいじゃないですか、ボタンが。カチカチカチカチ。テレビもついてなくて静かな環境でカチカチやってると家族に言われるわけですよ「カチカチうるさーい」って。
しまいには「カチカチ」と呼びかけられるくらいになってしまうわけで。
クリック音がしない乃至静かなマウスがないものかなーとAmazonさんで探してみたらあったので買ってみた話です。

1時間使った時点では満足

買ったのはこれ。サンワサプライの静音マウス。
静音マウスの他に「サイレントマウス」で検索しても同様の商品は出てくるのですが、シンプルな2ボタン+クリックホイールだけのマウスで充分なことと、値段も安いことからサンワサプライの製品にしてみました。
欲を言えばG570に合わせて黒が良かったけどまあいいや。
使い始めてまだ1時間くらいですが、今まで使ってたマウスとは比べることが間違っているのではないかというくらい音が静かです。普通は「カチカチ」ですが、このマウスは「コクコク」とか「ポクポク」という感じ。ホイールも引っかかりの無い感触のもので、スルスルと無音でよく回ります。
気になるのは耐久性なんですが、こればっかりはしばらく使ってみないことにはわかりませんね。

限定的条件下におけるGPS精度の比較

ひたちなか市まで行ってきた

一昨日の夜中から昨日の夕方にかけて、ひたちなか市へ行って来ました。
海といえば静岡に行くことが多くて、今年も御前崎に行ってみようかなーと考えていたのですが、地図を見た時、ここ佐久市から御前崎那珂川河口、どっちも直線距離は大して変わらないということに気が付きました。
さらに、茨城なら碓氷峠を越えればあとは平地ばかりなので運転も楽なのではないかと思い、思い切ってひたちなか市へ行ってきたという次第。
予想通り運転は非常に楽でした。国道18号線から高崎で環状線に移り、県庁前から国道50号線へ。あとは水戸市まで一直線。コンビニや道の駅へ立ち寄る以外でハンドルを半周することがなく、ひたすらアクセルとブレーキの操作だけ。山と山と山と山と山を越えて行った福井県立恐竜博物館と同じで片道6時間かかりましたが、疲労度が全然違いました。

iPad 2とELUGA Vを持って行った

さて、今回はケータイとして常用しているELUGA Vと、ナビ用にiPad 2を持って行きました。iPadにはMapFanも入っているので、Googleマップと併せて良いナビになってくれると期待していました。ELUGAでは写真撮ってチェックインして投稿して…と思っていたんですが、外部バッテリーを忘れてしまったので一転電池節約の旅に。

GPSの精度が大きく違ってびっくり

ところがびっくり、iPadGPS精度が微妙。助手席でナビしてる時にMapFanを起動しっぱなしにしていたんですが、国道を走行中は位置が追随せず、信号などで停車すると追い付く感じ。今どこを走っているのかリアルタイムでわからない。Googleマップでも同じでした。位置情報の精度を示す円が大きくなってくれれば「ああ、今ちょっと精度が落ちてるんだな」と思えるんですが、あの円も大きくなったり小さいままだったりと不安定。帰りは一部高速道路を利用したんですが、そうするとGoogleマップの地図の読み込みすらも滞る状態で、ナビとしてはあまり活躍せず…。
そこで、高速道路で初めてELUGAのマップアプリを起動。こちらは精度も良く、マーカーがリアルタイムでぐんぐん移動していきます。地図データがiOS向けとは違いベクターデータということもあるのか、読み込みが滞ることもほとんどありませんでした。その代わり(といってもiPadと比較するのも酷かもしれませんが)バッテリーの消費が激しかった。

限定的条件下においてはAndroidのナビ能力に軍配か?

走行中の車内で利用したということもありますし、発売された時期の違いも影響しているのかもしれませんが、少なくとも昨日の旅行において、私のiPad 2とELUGA Vのナビ能力を実際に使った上で比較してみると、バッテリーの消費量は不利なものの、能力そのものはELUGAの方が優秀であるという事実。
これがiPadではなくiPhoneだったらどうなんだろうかとか、色々と検証してみたいのですが、今後の課題かな。

ロンドンオリンピック開幕と日本選手団のユニフォーム

結局全部見てしまった

ロンドンオリンピックの開会式の中継、NHKで朝の4時半からやってましたね。
ちょうど新聞配り終わって戻ってくる時間とピッタリだったので、そのまま9時前まで全部見てしまいました。
前半のイギリスの歴史をなぞらえていたところ、どうにもCivilizationを思い起こしてしまって「イザムバード・キングダム・ブルネル(大技術者)が誕生しました」とか「製鉄所建設」なんて言いながら、ちょっとひねくれた楽しみ方をしていたり。
レッドコートと胸甲騎兵のスタックも見たかったな(やめなさい)。

日本選手団のユニフォーム

そんな開会式、Twitterを開きながら見てたのですが、選手入場で日本選手団が入ってきた時に、
「衣装がダサい」
「日本なんだから着物にすればいいのに」
というツイートがあちこちから流れてきました。
他国・他地域の選手団の中には、民族の伝統衣装に身を包んだ人たちが大勢いましたし、その国の代表であることを衣装で示したい、という気持ちが感じられました。
一方、日本選手団のユニフォームはというと、赤いジャケットに白のパンツ。洋装ですね。洋装は明治維新以降に日本へ持ち込まれた文化だから、伝統的ではない。せめて入場行進くらい和装してほしい…という思いでツイートされたんだと思います。

「着物」とは何か

着物が日本の文化や伝統をよく表すもの、という気持ちはよくわかります。
洋装の人と和装の人が並んでいれば、和装のほうに伝統を感じますからね。
「着物」という言葉は、広義には「身に着けるもの」全般を指しますが、この場合は「和服」を指すものとしていいでしょう。
大辞林iOS版)によれば、和服とは『古くから日本で用いられてきた様式の衣服。着物。』とあり、対義語に『洋服』とあります。
一方、洋服とは『西洋で起こり発達した衣服。西洋風の衣服。現在、日本で常用されている、背広・ズボン・ブラウス・スカートなど。』とあります。
つまり、「和服を着てほしい」ということは、「西洋から伝わった衣服ではなく、古くから日本で用いられてきた衣服を着用してほしい」ということになりますね。

「着物」の発祥の地

現代の日本人が「着物」つまり「和服」と聞いて思い浮かべるものは、中国から伝わったものです。
着物屋さんのことを「呉服屋」と言いますが、この「呉服」の「呉」とは、三国志で知られる中国の三国時代にあった「呉」から伝わった様式であることを示します。大辞林にも『中国、呉の国から日本に伝わった織り方によって作った織物。綾など。くれはとり。』とあります。「くれはとり」は「呉織」と書きます。
三国時代は2世紀末から3世紀にかけての時代なので、日本では弥生時代後期にあたります。邪馬台国について記されている「魏志倭人伝」も、三国の一つで曹操がいた「魏」で編纂された書物です。この時代、使節の往来や文化の交流を通して、呉の衣装が日本にも伝わったのでしょう。以後1800年に渡って呉服は和服となり、日本の文化に溶け込んでいくことになります。

現代日本人にとっての「伝統的な衣装」

もし一律に、舶来の衣服を着用せず、日本が古来から独自に育んできた衣装を身に着けてほしいというのであれば、洋服と同様、呉服もまた舶来品ですから、対象から外れることになります。
明治維新からたかだか150年の洋服と同列に扱うなということであれば、およそ1万5000年前の縄文時代初頭に始まる日本の歴史において、1800年もまた短い期間と言えます。麻の服と勾玉こそ、洋服や呉服の歴史よりも長く、日本で用いられてきた伝統的な衣装と言えるのではないでしょうか。
といっても、これはもちろん極論です。現代の日本で縄文時代の衣装を身にまとう人はまずいないでしょうし、一般に伝統的な服装といえば呉服のことを指すでしょう。

ナショナリズムの視覚化としてのユニフォーム

選手が彼らの属する国家や地域の伝統衣装に身を包むことは、一種ナショナリズムの表現であると言えるでしょう。伝統衣装は、その国・民族の文化や歴史を象徴するものであり、選手のアイデンティティの象徴でもあります。ナショナリズムというと戦争のイメージが強いかもしれませんが、国家間の争いという意味で、平和の祭典オリンピックと戦争には共通する部分があります。全ての選手が国や地域と切り離されるようにならない限り、オリンピックに留まらず、国際的なスポーツ大会とナショナリズムは切り離すことができないでしょう。

日本人としてのアイデンティティとユニフォーム

日本選手団のユニフォームも、日本人のアイデンティティをしっかりと表現していました。
赤と白。言うまでもなく日の丸カラーです。
「日の出ずる国」は、遣隋使の時代から続く日本を表す言葉です。日の出を尊ぶという感覚は、初日の出を拝むところにも現れていますね。
たしかに、衣装そのものは洋服であり、伝統的なものとは言えないでしょう。しかし、紅白というその色の取り合わせこそ、日本の伝統とアイデンティティを象徴するものであると思います。他国、他民族では衣装が担っているものを、日本では色が担っているのではないでしょうか。

古きを守り新しきを知る

和服を「中国から伝わった衣服」と常に意識している日本人は、どれくらいいるでしょう。洋服についても「いま自分は西洋から伝わった衣服を着ている」と意識しながら生活している人は、どのくらいいるでしょうか。実際、身に着けながらそのようなことをいつも思っている人は、ほとんどいないでしょう。
日本人は、外から伝わったものを、うまくアレンジして自分たちの文化に取り込むことが上手です。呉服にしても、長い歴史の中で様々にアレンジされてきましたし、それは洋服についても同じことが言えます。
衣類に限らず食文化でも同様で、私の好きなカレーは発祥こそインドですが、イギリスを経て日本へ伝えられ、日本人の舌に合うようにアレンジされています。
こうして入力している日本語も同じです。音韻こそ日本に古くから伝わるものですが、中国から伝来した漢字を充てるようになり、漢字が崩れてカタカナやひらがなになりました。入力しているキーボードにはアルファベットが刻印されていて、ローマ字の規則に従うことで日本語の文章を入力しています。縄文から続く音韻、漢字、漢字から派生したかな文字、アルファベット、ローマ字綴り。この5つ(ひらがなカタカナを区別すれば6つ)を普通に使っているのが日本人です。
日本人は、古来からの伝統を守りつつも、新しいものを巧みにアレンジして受け入れる特性を持っています。たとえ身に着けていたものが和服であろうと洋服であろうと、紅白にアレンジすることで、それは日本を表すシンボルになるのです。

ダサいかどうかは…

まーそんなわけで、個人的には着物でなくても全然かまいません。
ダサいかどうかは…美的センスが人並み以下だと思うので、ダサいのかもしれませんし、そうでないかもしれませんし。正直わかんない。


やっぱりCiv4やりたい…なんとかしてBeyond the Swordをインストールしてやる…!