徳さんでフラクタルマップ!その4

侍も使えるじゃん!


「儂の可愛い侍が…とほほ」


殿との、侍も強いでござりまするよ。



「前々回あれだけこき下ろしておいてどういう了見」


別のシド星ですが侍大活躍でございました。侵攻ではなく防戦時に。


お隣がヴァイキングだったんですよ。



「ラグナルか…」



「育ててくれてありがとう。そろそろその都市返しておくれ」


何言ってんの違うよおっさん(泣
どーせそうなると思って山岳の隙間を塞ぐように建設した東京でヴァイキングを迎撃です。防御ボーナスをもらえる丘陵ではなく平地に建てた都市ですが、防壁に城もあるのでよほどのことが無い限り落とされません。
ラグナルは一度にせいぜい10体くらいのしょぼい侵攻軍を送り込んできます。おまけにその陣容は古典時代の剣士や弓騎兵がほとんど。
こっちは中世の侍に防衛用の弩兵*1を多数配備。東京に横付けした時点で侍たちがばっさばっさと斬り倒します。侍の体力は8、白兵ユニットなので戦闘I(体力+10%)、生産時の経験値を使って戦闘III(Iから累計で体力+30%)まで付けてあるので体力は10ちょっと。剣士は6だし弓騎兵も6、互いに無傷でも負ける要素がありません。あ、対白兵戦時+50%も持ってるので剣士相手なら8割増の14.4ですね。昇進無しの新兵騎兵隊の体力15に匹敵します。



「そこに突っ込んでくるとは命知らずな…さすがヴァイキング


戦争屋は研究より戦争なので、ユニットの世代で優位に立つことができます。いつも怒りで我を忘れている彼を誰か鎮めてやってください。



「いいカモだと思っとるんだろうが」


もちろん。



「おいww」


この戦いで一体の侍がレベル4に達しました。文学を開発すると建設できる国家遺産に英雄叙事詩というものがあって、どこか一つの都市にしか建てられませんが、これがあると軍事ユニットの生産速度が倍になります。建設するにはレベル4のユニットが存在しないといけないんですよねえ。



「序盤の蛮族相手にあらかじめ経験値を稼いでおいたりもするな」


都市建設に手一杯でいつもこのパターンでござる。
東京ノ役における侍の活躍を語り継ぐ叙事詩が首都京都でめでたく完成しました。後に京都は騎兵隊から戦車まで毎ターン1体ずつ生み出すことになります。
まあ寄り道はこのくらいで。そのうち書いてもいいですし。



「さあ続きといこう」

色々あった1400年

紀元元年の世界。

これが15世紀中頃には↓

こうなりました。
この間はひたすら内政、内政、内政。資源を手に入れ土地を改善し建物を建て国境沿いの守備隊をちょっとずつ整備していくことを続けます。これも全て後の軍事作戦のため。富国強兵はこの星でも王道です。
日本、ギリシャ、マヤ、ズールーが一つの大陸に存在しています。陸続きなので陸上ユニットだけで接触できました。
しかしこのゲームでは7つの文明が存在するはず(標準サイズのマップ・初期設定のまま)なので、残り3つと接触していないことになります(地図の左側にある黄緑・茶・青)。すぐに接触しなくても勝てないことはないのですが、知るのが遅いと色々手遅れになるかもしれません(軍事力や技術開発で引き離されてしまっていたとか)。それに相手が常に敵とは限らず、うまく付き合うこともできるかもしれないので外洋に出ることにします。
古代の技術である帆走を開発するとガレー船を建造できますが、ガレーは沿岸域しか動けません。海岸から対岸が見えるようなところならガレー船でも行けるのですが、外洋に隔てられた世界へ手を伸ばすには光学を開発してキャラベル船を建造する必要があります。
また、外洋船を使って最初にシド星を一周することに成功すると海洋ユニットの移動力が1つ増えるので、海戦においてちょっと優位に立つことができます。



「さらばーひのもとーたびだーつふねはー」


そんな出航で大丈夫か?

新世界との邂逅


「船長!陸が見えます!」


一番いい文明をたのむ。



「ヨォ」



「……」


……。



「……見なかったことにしよう」



「つれないなあ徳さん」


日本でも有名なこのヒゲの人はチンギスハーン。モンゴルの指導者の一人です。



「蒼い狼とは俺のことさ!茶色いけど!」


義経が大陸に逃げ延びてチンギスになったって説もありますね。
問題はそこじゃないんだ。



「茶色い蛮族問題だな」


チンギスも戦争屋なんですよねえ…。この星にはシャカとチンギスがいるのかあ。



「漢は拳でコミュニケーションだろう」


シャカとやっててくれシャカと。
幸い外洋という天然の障壁が存在しているのでしばらくチンギスに襲われることはないでしょう。この星に中世の元寇は存在しないことが確定です。



「それは残念だとても残念だ」


あんたもマヤ越しに殴りかかってくることはないだろうし、そもそもマヤの文化押しで苛ついてるもんな。



「共闘しようぜ!」



「意思の疎通に刀は要らんだろう刀は…ってあれ?」


ババババウアー



「開戦ラッパが鳴り響いたぞ」


マヤ=ズールー戦争の勃発ですね…。



「助けてくれー徳川ぁー」



「恐るべきマヤなら蛮族くらい跳ね除けるんじゃないかと思う」



「もういいナリ!一人でなんとかするナリよ!」


こちらも隣国という障壁のおかげでしばらくは安泰ですね。



コロ助がシャカに呑み込まれないよう注意しないとな」


それはもちろん。
こちらはあらかじめマヤを降伏・属国化もしくは併合することを第一目標に掲げて研究と富国に勤め、その後は更に増強した軍備でもってマヤ越しにズールーを討ってこれも従わせるか滅ぼすつもりでいます。その手段として大量の騎兵隊による蹂躙を採用する予定です。騎兵隊の量産にかかるまではマヤとズールーになるべく長く戦争をしてもらって両国ともに疲弊してくれるととても助かります。
但し、場合によってはズールーが強すぎてマヤを降伏に追い込む可能性があります。属国と化した国に戦争をする場合はその宗主国も同時に相手取ることになるので、万が一パカルが降った場合、シャカの相手もしなければならなくなってしまうのです。
更に質が悪いのが属国文化勝利。属国化した国がそのまま文化勝利してしまうことを指します。戦争の末の降伏だけでなく、平和的に属国にしてもらえるよう申し込むこともできるので(プレイヤーはできませんが)平和好きの指導者が強国にすり寄って属国として保護してもらいながらこっそり文化勝利を目指して文化を蓄積していくことがあります。
都市の文化蓄積は占領されることでリセットされるので、文化勝利を防ぐ手段として一時的にでも都市を占領してしまう方法がありますが、属国が相手だと宗主国とも戦わなければならなくなるので非常に厄介なのです。



「危険だと判断したら停戦に介入しよう」


外交交渉で戦争を止めさせることもできます。対価として技術や金銭を手渡すことになりますが、こちらが技術的に充分優位に立っていれば有効な手段となります。

スコアを気にしながら国内を整備していきつつ、キャラベル船の冒険は続きます(記事もつづく)。

*1:ほんとは長弓兵の方が防御ボーナスがもらえるんですが好みの問題。「貴族」レベルではこのくらいでも通用します。