何かと噂の浅間病院

最初にお断りしておきますが、これは私個人の入院体験談であってそれも足かけ三日合計二日弱の入院期間における出来事であり、病院全体を表すものでもなくまたその運営を阻害する目的で記すものではないということを明記しておきます。俺も実名出すんだから病院名だって出してやるっ。
親父に担ぎ込まれた浅間病院にはすでに近所のクリニックから連絡が行っており、すぐにCT検査を行える段取りが組まれておりました。
とはいえ私が何者でありどんな症状なのかは最初に知っておかなければならないわけで、まずは外来の診察室に通されて質問攻めです。もうこの段階になると意識もけっこうハッキリしていて、うーむこれだけ聞きまくられるということは俺ってけっこうやばいのかなあとまるで他人事。
ただの貧血患者に「今日何日かわかりますかー」なんて聞かないだろうしなあ。
あげく「お名前わかりますかーじゃあ生年月日はー」その遠くに呼びかけるような話し方をやめてくれっ。(^^;
で、えーわたくし本名は松村武宏と申します。こっからは実名出した方が面白いので(やばいと言いつつネタにする自分)はっきり申し上げましょう。まつむらたけひろ。
まずここでも点滴を受けることに。身長170センチ体重90キロのお世辞にも痩せぎすとは言えぬ体ゆえ血管が出にくいらしく、力の入りにくい腕に「はいもっと力入れてください」入らぬっちゅうねん。
それでもなんとか挿管→採血→点滴開始とこぎつけ、さてCT室にというところで「あれっ」と看護師。
「名前違うよ」
「えっ」
見れば輸液パックに「相澤様」誰じゃーっ!慌てて書き直す看護師。
すると別の看護師が一言。
「じゃこれ(書類)も?」
書類もかよーっおい!(^^;
実はこの佐久市国保浅間病院というところ、色々と噂がありまして。かみさんと「行かないでおこう」*1と固く心に誓った場所なのですがクリニックに手配されてしまってはどうにもならんよなあ。
到着早々十分の段階で身の危険を感じつつもCTを撮り心電図も取り、主治医の説明が始まると「一応入院して様子を見ます」とのこと。
若いから慎重にということでしたが、やっぱり若いうちにはあんまり出ない症状なのね…。
ほかにもGOTやらGPTやらの肝機能を示す数値がちょっとやばめだったり、なぜか血中アンモニア濃度が通常値を大幅に超えていたりと不安要素だらけです。
病室に通され父とは別れ(ここまで全て車椅子移動)看護方針やら色々聞き、腹も減らず便意も無いのでそのまま寝てしまうことに。
その後面会時間終了間際に両親が来てとりあえず最低限の洗面道具やらなんやらを置いていってくれて帰宅。
少し心細くなるものの、まあ疲れたか何かだろうなあ、ストレスもあったのかなあと手元に残された書類の患者控えを手に取る。

症状
意識障害、脱力感、肝障害

うげー。大丈夫か俺…。
幾分かの虚脱感と眠気の中、同室の寝言と布団や手すりをバシバシたたく音に気を取られつつ就寝。
これが第一日目の終わりでありました。

*1:他にも軽井沢病院というのがあって、どちらも最悪の噂では「ころされる」というものまであるようです。軽井沢のほうは実際こんなことになっていますが。火のないところにってやつですな。怖〜。