子供に会えない初の一日

第二日目。4/29。
正直なんにもありませんでした。(^_^;
病室を移ったことと、トイレのみ許可だった移動制限が解除されて構内全域まで許可に緩和されたこと、そのくらい。
朝起きて意識がハッキリしていたことと、手足もけっこう力が入ったことが嬉しかったです。今までの自分からすればものすごーく当たり前のことなんですがとっても嬉しい。
あ、あったあった。
この日は点滴を二本受けました。
で、一本目はあの真空パックみたいな勝手にぺこぺこへこんでくれるやつで、あれだと輸液チューブ一本挿しておけば自然と輸液がぽたぽたしてくれるわけです。
が、二本目はボトルタイプの固いやつでした。
名前はあってましたが二本目の横腹に「2-1」二本中一本目という記述があり、看護師さん「あーこれ書き直させてくださいね…」きゅっきゅっ。いいのかっおいっ。
あーやれやれと思いつつ何気に輸液チューブを見る。
なーんか、一本目と二本目の輸液の間に二十センチくらい空気があるんですけどー。(--;;
ずんずんずんずん空気の部分が近づいてくる。空気注射、なんて言葉が頭をよぎり、そういえば看護師が旦那殺すのに空気注射したんだよなあとか思いながらこれ全部入ったらどうなるんだろ。
死ぬの?
ちょっとずつ鼓動が強まり早くなっていく。あーやばいやばいもう入っちゃう今更ナースコール押しても無理だろうなああーっと数センチ手前で右手が左腕に挿入されているチューブにばっと伸びる。どうすることもできぬというのに。
「ぷいー」と蚊の寝言のような音がチューブのどこからかかすかに聞こえ、空気部分が姿を消して真新しい輸液が管を満たしきった。
ぷはーっ。
本気で死ぬかと思いました。でもひょっとして大丈夫なんじゃないかなあだけどこれで死んだら。と思いつつ、右手は常にナースコール。何かあったら即押してやる覚悟。*1
やっぱりここは危険だという認識を新たにしつつ(^^;しばらくしていると、さっきとは別の一本目をセットしてくれた看護師さんが同室患者の世話で来室。
で、ふっと私の点滴を見て「あらやだしてないじゃない…」
うおっ、何だろと思っていると、おもむろに注射針の針だけをボトルの口のところにプスリと突き刺す。
すると針を通って空気がぽこぽこぽこぽこ中に入っていき、腕に当たる輸液チューブの中をほんのりつめたい輸液がすーっと通っていくのがわかりました。
そう。ボトルは固いので空気穴を用意してあげないと輸液の落ちが鈍いのです。(^^;こらーっ。
あの看護師は危険だ…。そんな第二日目は何気なく終わっていきました。かみさんが来てくれたのが嬉しかった。

*1:ここを見てちょっと安心。そうか肺から抜けるのか…でもやっぱよくないだろ。空気注射。しかしリンク先もすげーな…^^;;