MacBookが壊れちゃった〜事件編〜

タイトルは「MacBook壊れちゃった」となってますが、この日記はMacBookで書いてます。暫定的になんとかなったのだ。
今回は事件編で解決編は完全解決時に書く。

それは昨日の出来事だ

以前ホームページの改装を請け負ったお店から新商品が増えてきたので更新してほしいという依頼を受けていて、昨日の朝もその作業を始めていた。
前のデータを読み出そうとしたところ、フォントが無いよと言われてしまう。そういえば春頃OSのクリーンインストールをした時にPhotoshopをインストールし直してなかったのを思い出した。あれにくっついてきたフォントを使ったような気がする。
オンラインで買ったのでディスクイメージがどこかに保存されているはずだ。外付けHDDの中に入っているのでそれを繋ぎ、面倒なのでそのままマウントしてインストーラを起動する。同時にTimeMachineも作動したのでちょっと動作が遅くなる。
まさかこのバックアップがフラグになろうとは。

異音

インストールが始まる頃にはバックアップも終了し、スムーズに進み始める。Photoshop本体だけ入れればいいような気もするんだけどとりあえず付属のアプリも全部入れておく。
終わるまで暇だなーとTwitter見ながら待っていた時のことだ。Twilogによると7時40分。


カン、カンカン、カン、カン。


…なに?この音。
MacBookから妙な音がし始めた。暑さのせいではない汗が吹き出始めたのを感じながら、とりあえずノートクーラーの電源を切ってみた。ファンが3つも付いているからこいつが音源なんじゃないかと思ったのだ。
まだ鳴っている。
パームレストの右側あたりから鳴っている。ここにはハードディスクが収まっているあたりだ。
HDDの物理エラーという恐怖におののきながら、とりあえずPhotoshopのインストールが終わってくれるのを待った。完了間近だったので下手にキャンセルするよりいいと思ったのだ。終わったらインストールディスクから再起動してディスクチェックをかけようと考えていた。
しかし数分待ってもインストールが終わらない。マウスカーソルは動くからフリーズはしていないと思っていたのだが、更に数分後、アプリの切り替えなどを試してみたが反応がなかった。
マウスカーソル以外がフリーズしていただけだった。
冷や汗が背中を伝う中、電源ボタンを長押しして強制シャットダウンする。

起動できない

なんとなく駄目だろうなと思いながら普通に電源を入れ直してみた。Macを起動させた時にお馴染みのジャーンという音は鳴った。しかしその直後に現れるはずのリンゴマークがいくら待っても出てこない。
落ち着いてOSのインストールディスクを準備する。再起動をかける前に光学ドライブにインストールディスクを滑り込ませ(スロットローディングなので電源切っちゃうと入れられないのだ)、再び強制シャットダウン。
今度はCキーを押しながら電源を入れる。これでインストールディスクから起動するはず…なのに、ちらっとディスクを読み込む音がした後もジャーンを鳴るだけで何も起こらない。


ひえええええええ


まずはPRAMのリセットをした。「コマンド+オプション+P+R」のキーを押しながら電源を入れることで、音量などのハードウェア情報を記録しているPRAMをリセットできるのだ。
これをやったあとは起動に時間がかかるはずなので待ってみるがやっぱり何も起こらない。Cキー押しながらでも駄目。
今度はSMC(システム管理コントローラ)のリセットをした。PRAMよりもっと根本的な部分を管理しているものになる。HDDにエラーが生じたことでここが混乱してしまっているのではないかと思ったのだ。なんとなく。
ACアダプタからのコードを外し、五円玉を使ってバッテリーのロックを解除(十円玉でもいいと思いますそこはお好みで)したらそのままMacBookを開いて電源ボタンを5秒間押し続ける。バッテリーを戻し、念のためACアダプタを繋いでから再起動。
いやー良かった。どのくらい時間がかかったかわからないが、これでインストールディスクから起動させることに成功した。
実は春頃のクリーンインストール時にHDDの異音はちょっとしていたのだ。今回のようにカンカン鳴るようなレベルではなく、いつものジリジリという動作音が拡大されたような感じで、そろそろ交換が必要なんだろうなあと思いながらすっかり忘れていた
いかんなあ。
そのままインストールディスク内のディスクユーティリティを起動して内蔵HDDのチェックを行った。
結果、物理エラーで修復不可能であることが判明する。
さようならハードディスク。

ハードディスクください

この時点で9時頃だったので、そのままHDDを調達するために出かける。
が、数店舗覗いてみたものの田舎の電器屋における内蔵HDDの品揃えなんてたかが知れていた。そのうち一つは業界最大手の本社があるところだというのに陳列棚はスッカスカ。
こういうものって置き薬のようなもので、たとえ頻繁に売れるものでなくてもきちんと揃っていればお客はとっても安心できるような気がするんだけどまあ何言っても仕方ない。どうせマイノリティです(苦笑)。

外付けがあった

最初からネットで買えばよかったと思いながら帰宅する途中、使っていない80GBのポータブルHDDの存在を思い出した。
Mac OS XはUSB接続のHDDにもシステムをインストールすることができる、というのは知識として知ってはいたので、ひとまずこれを実行して急場を凌ぐことにする。
しかしここでまた起動しなくなってしまった。電源が入った時点でインストールディスクにアクセスしている音はするんだけど、そのあとでHDDにもアクセスしようとしてしまい、そこでストップしてしまっているのではないかと考えた。


ハードディスクのせいで止まってしまうならハードディスクを取ってしまえばいいじゃない。


バッテリーを外し、メモリとHDDを塞いでいるL字型の金具を止めているネジ3本を緩める。
HDDを引っこ抜いたら金具とバッテリーを戻して再起動。
するとものすごくスムーズにインストールディスクからの起動が始まった。いやーほんと安心した。
ポータブルHDDのチェック。問題ないのでフォーマットしてからシステムをインストール。USB経由で速度が心配だったけど、特に問題なく仮復旧することができた。

バックアップは本当に重要

というわけでいまMacBookにはポータブルHDDが繋ぎっぱなしになっている。これがないと動かないんだから仕方がない。
最初こそ慌てたものの(ひょっとしたらMacBook本体に何かあったのではないかと心配したのだ)ハードディスクの物理エラーという最悪の状況を「これはいいネタ」くらいに捉えられたのはTimeMachineの存在に依るところが大きいと思う。
まさに直前のデータがバックアップされていることを知っていたこともあるけれど、外付けのハードディスクを繋ぐだけで(繋ぎっぱなしにしていれば1時間置きに定期的に)自動的にバックアップを作成してくれるのでイザという時の安心感が桁違いだ。特にノートブックは持ち歩くのでハードディスクさようならとなる確率が高まると思うので、Mac OS X 10.5以降のMacユーザーはTimeCapsuleなり外付けHDDなりをTimeMachine用に持っているべきだと思う。何があるかわからないし。
HDD購入と完全復活の解決編はまたいずれ。Lion登場と同時になるかもな。