iPad 3G分解の巻

iPadを分解しました

普通はやらないと思いますがまあわたくし色々と普通じゃないので
あらかじめお断りしておきますが本記事は分解を奨励するものではありませんので云々。

背面編

詳しい手順はこの手の手引書としては鉄板であろうiFixitのiPad 3Gのページからお好みの手順をご参照下さい。
今回どうして分解したのかというと、背面のアルミ筐体に大きな凹みができてしまっていて、それを直したかったから。
それだけ。
気分の問題です。どうせ保証も切れちゃってましたし。

microSIMは先に抜いておきました。
というのも背面の凹みを直すにはバッテリーを外さねばならず、iFixitの手引きによればバッテリーを外すにはSIMソケットを外さないといけないようなので。
でも実際にはSIMソケットを外さずにバッテリーを取り外せました。

すっからかん。
アップルマークのすぐ脇が裾野まで含めるとマーク並みの広さでゆるーく凹んでいたわけですが、柔らかいアルミなのをいいことに素手でぐいぐい。ほとんど戻ったので残りはドライバーの柄の端(丸っこくなってるもの)を布越しにぐりぐり。
他にも2箇所ほど少し凹んでいたのでドライバーやカッターの端っこなどを駆使して触れるぶんにはわからないくらいまで回復させました。
あとは逆の手順で組み立てるだけです。バッテリーはビニールのような接着剤でくっつけられているので、厚みそこそこで強めな両面テープで貼り付けてあげるといいでしょう。背骨のように縦貫するドックコネクタ付きの縦に長ーい基盤をバッテリーの上からネジ留めするので、あんまり神経質にぺたぺた貼らなくてもいいと思います。

クリップ編

もう一つ問題があって、事前に様子見兼ねて分解した時にアルミ筐体と画面ユニットを固定する金属製のクリップを半分以上へし折ってしまっていました。

無事だとこうなんですが。

折れちゃったー。
というわけで本格的な工具とともに交換用のクリップセットを注文。
14個入りでしたが、使われているクリップは左辺6個と下辺4個、全部で10個。4個は予備かな?と思ったんですが、おそらくWi-Fiモデルでは14個使ってるんでしょうね。3Gモデルでは3G通信用の電波を通すために上辺のほとんどがプラスチックになっていますが、Wi-Fiモデルはここもアルミ。上辺・下辺4個ずつと左辺6個で14個なのでしょう。
下辺のクリップは全滅、左辺は半分残っていたので7ヶ所を交換です。他の部分と同じくT5のトルクスでネジ留めされているだけなので交換も簡単です。っていうかこれ、折れるの前提だろ。iFixitで注文しましたがfragile(壊れやすい)って書いてあったし。
そもそも、iFixitの分解手順にあるように画面ユニットを筐体から浮かせるようにこじ開けると、かなりの確率でクリップが折れます。画面ユニットとアルミ筐体の間に少しずつ隙間を作ってあげるようにするとパキパキと外れていきますが、それに気付いた時には下辺が全滅した後でした。尤も隙間を開けた瞬間にぽろっと落ちてきたものもあったので、以前落下の憂き目に遭った時にすでに折れていたのかもしれませんが。

組み立て・動作確認


最後は筐体側と画面側で4本のケーブルをつないでフタをするだけです。右辺を挿し込んでから左辺側をぐいっと押し込めばクリップがひっかかります。
Wi-Fi、3G、GPSBluetooth、各種ボタン、デジタイザに加速度センサに一通りいじくってみましたが問題なしです。よかったよかった。
少しだけ気になったのは音の響き方が変わった気がすること。背面全体が響くようになった感じです。前はスピーカー近辺だけで鳴っている感じだったんですけど、楽器みたいに一回分解してみるとよくなる的な何かだろうなあということで気にしません。
凹みが取れて満足満足。