今日はこんなのばっかりですはい

靖国問題:「A級戦犯は分祀を」 中国首相が首相に求める
大きなお世話だと突っぱねるのは簡単なんで(^^;)今読んでます「逆説の日本史」的解釈をいたしますれば。
なんのかんの言っても中国は祖先を敬う儒教の影響が色濃いのでしょう。でもって中華思想。ある意味、アメリカなんか目じゃないほどのグローバリズムに溢れているわけで、当然日本の靖国参拝についても同じように捉えるわけです。御先祖のA級戦犯にも頭下げて敬っていると。だから祀るなとは言わないものの、分祀しろと言ってくるわけです。
一方日本は怨霊転じて御霊となることを願って祀っているわけですよ。祟られちゃたまらんわけですから。「もはや戦後ではない」もうあのことは水に流して(国内感情的にはでしょうけど)成仏してくださいと。神社なのに成仏はあれですが神様仏様だからいいか。迷わず冥界におさまっててくださいと。そのためには、特にA級戦犯について、諸外国の方々ほど激しく恨みを持ってますでしょうか日本人。間違った方向に導いたということはわかっていても、小憎たらしや子孫も絶やせという感じではないでしょう。東条英機の孫だっていらっしゃいますし、その人物相手に「東条の孫だから」という迫害は、まああるのかもしれませんが日本人全体にはびこっているものではないはず。
A級戦犯という形で処断されてしまった彼らは一番祀らねばならないのかもしれません。怨霊信仰という立場からすれば。だから分祀でもある意味いいのかもしれません。しかし、亡者に甲乙もないわけですがA級はしっかり祀ってやらないとたたられちゃうわけですよ。靖国はあの時代の日本において精神的な拠り所として重きがあったでしょうから、そこに祀っておきたいと無意識的に思い続けているのではないでしょうから。だからこそ首相も参拝すると。成仏(神社なんだが)してくださいなと。
書いててこれは日中ともに受け容れられないかもなあと思ってしまった。著者の井沢氏にも文句言われるかも知れませんなあこれ。(^_^;