支援物資販売

仕事中。商品のご案内を求められたためレジに赴くと、カウンターに置かれた買い物かごからあふれんばかりの大量のウエットティッシュが。
とりあえず数えつつ袋詰めしていくが、その間もおばさまが次々とかごいっぱいのウエットティッシュを持ってくる。
これは一体何だろう休憩しながら寝てしまって夢でも見ているのかとも思いましたがふと気付いてレジ番のMさんに。
はり「…新潟に持っていくんですかね、ひょっとして」
エム「…あー、あーあーあーそうかも」
最終的に五百点以上のお買いあげ。当然一人で持っていくなんてことはできず、事務所にあった一番大きい段ボールを台車に積んでその中へ入れていくがそれでも余って手で持っていくことに。
Mさんがお客さんの車まで台車をついていき、戻ったところで聞いてみると、やはり新潟へ持っていく支援物資だったらしい。なんでもそのお客さんは新潟から戻ったばかりで、またすぐとんぼ返りするらしい。
携帯電話をネックストラップに提げ、イヤホンマイクもつけっぱなし。身内が住んでいるからというより、そうそう誰にでもできることではない活動をしてらっしゃる方なのかなあとも思いました。今頃どのあたりにいるんだろう。
おそらく今、日本のあちこちでこんな光景が展開されていることでしょう。
どこに住んでいても無関係なんてことはない。誰もが当事者になり得ると思いました。
募金でも物資を送ることでも、今できることは今しかできないんだなあと。
この国に住んでいるかぎり、いつどこで起こってもおかしくない災害なんだから。
誰だって当事者だ。