えらい前のですが『ほしからきたもの。1』読了

著:笹本祐一。たまたま電子本見つけて読んでみることに。彗星狩りあたりではけっこうハードSFしてて良かったんですが、うーむ(笑)。置いてけぼり具合ではそんな変わらないような気がします*1。キャラがアニメってるぶん、専門分野の描写といいますか、なんなんだろうなあこれは(難)。世界観に移入できないライトSFの台本を読んでるような気分。映像化されてれば見られそうですが。うーん、それでも御嬢様方が戦闘機に乗らねばならない理由もわかんないし、円盤がどういう害を為してるのかも言及無し。核兵器で迎撃しなきゃならないのは、精密誘導兵器が無いから大量破壊兵器使って、ライフル狙撃でなくショットガンで鴨撃ちするようなもんなんだろうけど。それでもヒロシマの名が一応知れてるようだから、その上で核を使わなけりゃならないほどの相手ってのは何者なのか、地球上で太平洋の限られた地域にしか降下してこないのかとか。
まずはキャラありきなんでしょうね。もとは魔法モノだとあとがきでおっしゃってますから、魔法学園だろうと中世ヨーロッパだろうと宇宙植民星だろうと、おそらくこのキャラたちは変わらぬ生き方をするのでしょう。
まずは世界(状況)があり、そこに放り込んだキャラがどんな振る舞いをするのかを思い描きながら書いていく私のスタイルとは正反対だから合わないのかもなあ。とはいえ他の作家さんでも「この世界の話が読みたい」というものもあれば「このキャラの活躍が読みたい」というものもあるわけで、どっちもその気がしない本書の続きをレジストすることは無いでしょう。(^^;
☆☆。

*1:逆に置いてけぼられない私には中途半端で。