iPhoneを持っていたことで助かった日

iPod touchでは(おそらく)駄目だったろうな。


現在小売業に従事しております。
商品管理もしてますが、レジなんかにも立っております。


今日の最後のレジシフトタイムでのことです。
インド人?っぽい数人の集団が店内におりました。集団、と断言できる理由はみなが同じ作業服らしき衣服を身に着けていたから。
レジ番を交代する時に前のレジ番の同僚さんから「日本語が全然通じなくて困った。何度も何度もHow much?って商品持ってくる」という情報を得ておりましたので、そのうちの一人が「How much?」と来てもすぐに答えることができました。
が、いざ会計という時。
税抜き表示を指差して、

「OK?」

う。これは値切りかまさかと思い、隣の税込み表示を指差して「Sorry, just this price.」とか適当なことを言っていたらこんなやりとりに。

印「Tax off?」
私「This is tax on.」
印「No, no. Tax off.」
私「?」
印「I travel after two days.」
私「??」
印「(また税抜きを指差す)」

いや、何となく言いたいことはわかった。
この時点で「免税」という単語が脳裏に閃いてはいなかったし閃いていたらこの後のやりとりも多少はスムーズにいったのかもしれないが、何となく言いたいことはわかった。
税は取るなと言いたいのだなこのひとは。


うむこれは困った。

私「うー、Sorry, only tax-on price」とかなんとか。
印「I travel (ry


この時点でレジはすでになかなか長蛇な列。
とりあえず応援を呼ぶチャイムを鳴らして日本人のお客は全て隣のレジに移っていただいて会話を進めるものの、お客さんは当然のごとく税抜き価格を提示してきてどうにもならない。
手詰まり。
と諦めるわけにもいかないのに諦めかけたその瞬間。
頭の中の小人さんが囁いた。



「そこでiPhoneの登場ですよ」



はうあっ!と電流に打たれたようにびくっとしながら(笑)iPhoneを取り出してiTranslateを呼び出す。
インド人?さんもムムムっと身を乗り出してくる。

私「この税はマイナスすることができません。」>英語に翻訳。

インド人?さんに見せると彼はふむふむと読み上げた上でこう言った。


印「Why?」

ほわいって。えー。
なぜってここはただのダ○ソー…(汗)。


再びぽちぽちぴゅっぴゅとフリック入力

私「この税は全ての商品に加えられるものです。私の店では税込みだけで販売しています。」>英語に翻訳。


これを見せたところしぶしぶながらもインド人?さんは首を縦に振ってくれました。
そーりーそーりー言いながらお会計を済ませるまで実に20分(笑)。
ところが、さて終わりかと思ったらここでインド人?さんが一言。

印「Translator please.」

え?
iTransateのことかと思って

私「You imput?(Doが抜けてることに今気付いた・汗)」
印「Yes.」

Englishとか言ってくるので再びiTranslateを起動して、言語を入れ替えてフィールドを綺麗にしてから彼に渡しました。
iPhone OSに触れたことがあるのか無いのかはわかりませんが普通にスムーズに入力(ってまあQWERTYキーボードですし)してもらったのがこちら。


(toyes、ってのも元のままです)

ほいほいほいほいほい、れでぃおこんとろーるかー?って言ったらいぇすいぇす言われたので、センターの中のおもちゃ売場への行き方を教えて差し上げました。

私「Go straight.」

としか言えませんでしたが…(汗)。


いやなんか、気ばかり疲れ果てて気が付けば次のレジ交代時間。
次の人に受け渡した直後に集団の最後の一人がなにやら数点買って行きました。
で、そのまま帰るのかなあと思っていたら。

印?「うぃーふろむえじゅぷと」
私ら「ん?」
印?「えじゅぷと」

えーとひょっとして。

私「…えじぷと!?」
彼「いぇーす、えじゅぷと」


エジプト人御一行様でした(苦笑)。
ぴゅらみっ知ってる?とか言われて「ぴゅらみ?」なんて二人でぶつぶつ言ってたらカウンターの上に指で三角形を書かれて、それを見たもう一人が「あー、ピラミッドね!」ゆーのぅ?って言うんで「いぇす、あいのぅ」ここらへんだけはスムーズでした。



とりあえずiPhoneにはTranslatorを一本入れておくべきだなと強く思った夜でした。
#その前に英語勉強しようよ…(苦笑)