素人考

恐竜は大別して「竜盤目」と「鳥盤目」に分けられる。
前者は有名なティラノサウルスをはじめとするほとんどの肉食恐竜と、ブラキオサウルスやディプロドクス、先日NHKで放送された番組でも取り上げられていたスーパーサウルスなどが属し、後者はステゴサウルスやトリケラトプス、イグアノドンといった草食恐竜の多数が属する。
由来は骨盤の形がそれぞれトカゲと鳥に似ていたためであるが、実際のところ現在も世界中で繁栄する鳥類は竜盤目の肉食恐竜の仲間から進化したと考えられており、一億年の時を経て現代に至る間にたまたま鳥盤目の骨盤に似てきただけで、鳥盤目だから鳥に近いということはない。
その恐竜の体の色や皮膚の様子などはほとんど化石としては残らないが、ハドロサウルス類のミイラ化した皮膚(の痕跡)の化石が発見され、それによると現生爬虫類のように鱗に覆われたものであったらしいことが判り、結果様々な復元図も現代に生きる爬虫類を参考にしたものが多く描かれる。
一方、近年中国において羽毛を持った恐竜の化石が相次いで発見されており、新発見や新説に基づき、これまでの復元図とは大きく異なった全身が体毛に覆われた復元図も最近では目にすることができる。
で、素人なりに思うところ。
鳥類が派生した竜盤目…その中でも肉を食べてたグループの多くはもとから羽毛持ってたんじゃないのかなあと。
ミイラは鳥盤目から見つかってるし、まあ竜盤目でも竜脚類ブラキオサウルスとかディプロドクスとかの仲間)で鎧化した背中とか見つかってたように思いますが、羽毛恐竜はヴェロキラプトルとかなんかそのへんの小型の肉食恐竜の仲間が主。体温維持に有効ということですが、もともと羽毛持ってて活発に動き回っていた連中の一部が飛び始めたんじゃないかなあ。
そんなふうに思います。
トカゲが気嚢と羽毛を手に入れたことで飛行への切符を手に入れた。
うーむ。
今から一億数千万年後には何が空を飛んでいるんだろうなあ、と考えると知的好奇心を刺激されませんかどうですか。