犯罪に洋の東西もあるかっ

これでも子供を育てる一人の父親ですので、先日来報道されている広島の女児殺害事件で容疑者が逮捕されたというのはまあ安心材料として捉えています。
どんだけ腐ってようと日本の警察には一定の捜査能力が備わっているということとして。*1
しかしですねえ。

広島小1殺害:「爆弾のようなショックだ」ペルー反応(毎日)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20051201k0000m040020000c.html

たまたま容疑者が日系ペルー人だったからといって、排斥につながりかねないようなことをするのは逆に日本の恥でしょうが。
日本人あるいは日系だから、という意味で太平洋戦争中に迫害を受けた合衆国の日系社会について学び知った時にどう思いますか。
まああれは国家同士の戦争に発展してしまった例ですからそうなっても致し方ないのかもしれない。
でも今回はそうではないでしょう?
もし犯人が長野県出身だったら長野県民ここまで不安になりますか?
そりゃあ私だって万能じゃないし、目玉に偏見のフィルターがはまっていることくらいは自覚しています。職場に外国人が来ればやっぱり頭のどこかで警戒してしまう。
でもだからといって日本人の客相手に無警戒だなんてこともありませんよ。
例えば万引きだったとして、それはどこぞの高校生がやっていようが南米出身者がやっていようが、万引きという罪には変わりないでしょう。
たとえば背景が「スリルが味わいたいから」と「生活に困って」の違いを持っていたとしても、いかなる理由に基づこうとも万引きは万引き。犯罪は犯罪。

広島女児殺害 地域社会の異邦人、子供が唯一の話し相手(朝日)
http://www.asahi.com/national/update/1130/TKY200511300371.html

この記事の最後の部分、まさにその通りだと思いますよ。
単身出稼ぎが生み出した、いびつな日常生活の積み重ねの結果もあるのかもしれないですが、そんなことは派遣登録で全国廻ったりしていれば日本人同士でだって起こり得ると思う。
人間はコミュニケーションを重要視する生き物ですから、言葉が通じない、というのは即刻恐怖感へとつながっていくし、事件を生み出すきっかけにもなってしまうかもしれませんが…。
だからといって、どの国の人間だから、なんてことがまかり通るのは私には納得いかない。
犯した罪に西洋も東洋も関係あるかっ。

*1:予防意識はダメダメだと思いますけど。