売る方も食う方も人間

http://www.asahi.com/national/update/1211/016.html
中身が傾くのは持ち帰る時だろうになー、と売る立場から言ってみる。
中身が傾くのは袋詰めが下手だからだー、と食う立場から言ってみる。
どっちも人間の所業なんだけどなあ。以前何で見たんだろ、「客が店を育てる」というようなことをみのもんただか誰かだかが言っていて(日記に書かなかったっけな)最近はそういう客も少なくなった、ってなことも言っていたような。
従業員にそれなりの意識があれば、注意を受ければ気を付けますとも。
以前「〓橋」というハンコを買おうとしたお客さんがご来店になりました。高橋じゃないんですよ「たかのはし」と名乗っておられました。字が違うんです。ハンコも一本分しかスペースが無いからここで売れれば欠品します。
ハンコ一個だけではなくて他にも数点のお求めで、気付かなかったんですねえハンコの存在。
その下にあったZファイルを取り出そうとした瞬間、ひょいっと見事に宙を舞うハンコ。カウンターの下かどこかに入り込んでしまって探しても見つかりません。「すぐお持ちします」「もうないよ(怒)」たったった「(高橋を持ってくる私)こ、こちらでは」「たかのはしなんだよっ(怒)」えーもう大後悔。最初にファイルから先に袋詰めしてくれとか言われて調子が狂ったとか、そんなことは単なる言い訳で見落とした私が悪いわけです。
で次からはささっとカゴの中を見通して、上の方にある軽くて飛んでってなくなりそうなものは先にカウントして小さい紙袋に入れるようにしています。シャーペンの芯とかね。そのままでは大きなレジ袋に入れてしまうと紛失する可能性が高いので前から紙袋には入れていたのですが、その順番を最初にするだけでもこういうポカミスは防げるわけです。
まあこんなのは最低限な気遣いの部分なんであれですが(汗)売る方も感情持ってるわけでして。ロボットが販売してるわけじゃないんですよねえ。自動販売機でもなくて。ミスもあるという前提で、というのは失礼な話ですが、絶対に間違いが無いなんてことはないわけです。いざ自分が客という立場で店側のミスに遭遇した時、どういう対応をするか。
この事件では「部屋に訪れ」とありますから、詫びの現金を渡しに直接出向いたことがあったのでしょう。それに近い経験は私にもあります。常連さんにファーストフードのフランク渡し忘れて車飛ばしたこともありますし、PS2の中古を売る時、PSのケーブルの互換性について聞かれて「大丈夫ですよー」と答えたらそのPSは初期のものでふつうのビデオケーブルを使うもの、PS2とは互換性無いんですね、「(専用ケーブルを)買う気があったのに(怒)」と電話をいただいて、釣り用意してケーブル届けたこともありました…。根本さんの圏外で「パケ代一千万円」のエントリが上がった時にもありましたけど、「地雷」はどこにでもあるんです。その位置をいかに捉え続け、踏まないように避けるか、撤去し続けることも実に重要な仕事なのです。トラブルを避けるという店中心の物言いとも言えますが、避けることはお客様への負担もまた避けることになるわけです。欲しいものがきちんと手に入るし、要らんところで怒らなくてもいいんですから。
ただ…その地雷を意図的にではないかと思ってしまうほどがんがんがんがん踏まれてしまうともうこちらも人間なので。まあそれなりにということもあっておかしくはないんだろうなあ。もちろん自分以外の従業員に足引っ張られることもあったりするわけで。誰しも人間である、ということを店も客も心のどこかにちょこっとでいいから置いておけば、こういう惨劇は無くなると思うんだけどなあ…。


そういえば以前も書いた若同僚に最近怯えの目で見られるようになりました(笑)。昨日は定時に姿が見えず遅れてきやがってー(財布を忘れたのに気付いて戻っていたらしい)と思っていたら、レジに来てぺこぺこぺこぺこ「すいません」ずーっといるし。もういいよと言ってもどかないのはそれなりに反省しているんでしょう(^_^;)けど客の邪魔だっちゅうの。君ももうちょっと心にゆとりを持てるようになればいいんだけどねえ。持ちすぎて今以上にさぼらないようにしたまえ(最近は昼のパートさんからも「仕事頼んでも済ませて帰ってくれないからもう頼まない」と言われているようでちょっと不憫になってきた今日この頃)。