パールハーバーですか…

1800円返せ!と思った唯一の映画です(笑)。ええ、劇場に見に行ってしまいましたがタダで見られるならもう一回くらい見てもいいか。
大手を振って批評するには経験することが最低条件と思ってますので見に行ったのですが、まあ承知で観たにせよあれはひどすぎます。史実を知らずに観た人は信じちゃうじゃないかあ。
まず大日本帝国海軍連合艦隊司令部は露天で作戦を練りませんあれは捏造演出。子供の凧揚げにヒントを得たのではなく戦史研究によればタラント空襲に範を得たとされている。
魚雷に木でできた一種のスタビライザーを装着することで、投下時の沈み込みを押さえたのは事実。
どう見ても日本軍の卑怯な奇襲に対しルーズベルトが宣戦布告したように見えるが実際は攻撃に遅れるものの正式な宣戦布告は行っていてそのシーンが無いのも捏造演出。
逆襲作戦ともいえるドゥーリットル隊による東京初空襲、空襲そのものは成功してもその後大陸に不時着して日本軍に追いかけ回されて散々な目に遭っていますがそんなことは無くドゥーリットルも生きて祖国に戻っているがそれすらも捏造演出によって別のシナリオへと書き換えられている。あれは敵ながら天晴れな作戦だったのに。勿体ない。
と、記憶に依るだけでざっとこんなもんでしょうか。恋愛ドラマのために太平洋戦史をここまで塗り替えるっていうのも驚きです(^^;。ってか近所の劇場ではタイタニックを超える感動、とか言ってましたが本場アメリカでは大不評だったそうな。なんで日本じゃ感動して泣いちゃうお嬢さんまで出てしまうのか…まあ歴史にそれほど興味がなければ、上に掲げた内容なんて恋愛物語の付属物でしかないんでしょうけれど。
というわけでみなさん気をつけてください(何をだ(^^;)。